今テレビよりも人気があると言われているYouTube。
そんなYouTubeの動画広告「TrueView広告」をご存知でしょうか?
大企業のみならず中小企業でもこのTrueView広告を活用している企業は少なくありません。
今回は、今市場を賑わせているTrueView広告とは何なのか、その特徴や実践方法についてご説明していこうと思います。
動画広告に興味をもたれている方はを是非参考になさってください。
目次
TrueView広告とは
TrueView広告とは、YouTube内に表示される動画広告のことです。
TrueView広告には、動画再生前や再生中に流れるもの、また、動画の検索時やおすすめ関連動画と一緒に表示されるものなどがあります。
広告が一定時間以上視聴された場合、またはクリックされた場合にのみ料金が発生する仕様になっており、非常に費用対効果に優れている広告であるとして近年注目されています。
また、ユーザーの興味関心、年齢や性別、住んでいる地域など、様々な条件にあわせてターゲティングして広告配信できるため、より効率の良い訴求が行えることでも注目を集めています。
さらに、リマーケティング機能に対応しており、その広告動画を見たユーザーに追随して配信できるため、何度も見ることによりユーザーの記憶に残りやすくなり、最終的なコンバージョンに繋がりやすくなります。
TrueView広告の種類
TrueView広告にはいくつかの種類があります。
今回はTrueView広告の中でも代表的なインストリーム広告、ディスカバリー広告、バンパー広告の3つについてご説明していこうと思います。
インストリーム広告
インストリーム広告とは、動画が始まる前、もしくは動画の再生中に動画再生画面上に表示され流れてくる広告のことを指します。
再生が始まってから5秒後にスキップボタンが表示される仕様となっており、それ以降ユーザーは広告をスキップできます。
特徴として、視聴課金とクリック課金ということが挙げられます。
視聴課金とは、決まった時間ユーザーが動画を視聴したときに課金される仕様のことで、TrueView広告では30秒以上動画広告が再生された場合に課金される仕組みになっています。
(動画広告が30秒よりも短かった場合は最後まで視聴された場合に課金となります。)
一方クリック課金とは、動画をクリックした際に課金される仕様のことです。
つまりインストリーム広告は、動画広告が長時間しっかり見られた、もしくはクリックされた時にはじめて課金されることになります。
短時間でスキップされ動画が飛ばされた場合は料金は課金対象外となるため、ムダな広告コストを排除できるのです。
ディスカバリー広告
TrueViewディスカバリー広告とは、YouTubeの検索ページと動画再生ページのおすすめ関連動画などの場所に掲載される広告のことを指します。
また、YouTubeのモバイルアプリのトップページにも表示されます。
検索されたキーワードや視聴した動画にあわせて表示される、ユーザーの興味関心と関連性の高い動画広告です。
以前はインディスプレイ広告と呼ばれていましたが、2016年に名称が変更されました。
特徴としては、やはり、より関心度の高いユーザーに広告を配信できるという点です。
検索したキーワードや視聴した動画にあわせて表示され、さらにその広告をクリックしたユーザーに対してのみ流れる広告であるため、リーチ数は少なくなりますが、インストリーム広告よりも関心度の高いユーザーに視聴されるといえます。
広告費用に関しては、表示されたサムネイルがクリックされた際に発生するクリック課金であるため、費用対効果にも優れています。
バンパー広告
バンパー広告とは、動画が始まる前後、もしくは動画の再生中に動画再生画面上に表示され流れてくる広告で、最大6秒の非常に短い動画広告です。
特徴として、今挙げた最大6秒の動画広告であるという点、そしてインプレッション課金ということが挙げられます。
インプレッション課金とは、表示される毎に課金される仕様のことで、1000回の表示毎に広告費が発生します。
このバンパー広告はスキップして飛ばすことができない広告であるため、表示毎に課金される仕組みになっています。
スキップできない広告であるため全ユーザーに最後まで動画を視聴してもらうことが可能ですが、6秒の間にいかに伝えたい情報を伝えるかが難しい点です。
クリエイティブに自信がある方、インパクトのある動画を作成できる方向けの広告形態です。
TrueView広告の費用と成功事例
さて、TrueView広告出稿にはどれだけの費用がかかるのか、またTrueView広告は本当に効果があるのか、気になるところですよね。
ここからはTrueView広告出稿にかかる費用とTrueView広告を使った成功事例をご紹介致します。
TrueView広告出稿にかかる費用
先程もご説明した通り、インストリーム広告・ディスカバリー広告の場合、広告の出稿自体には費用はかかりません。
長時間しっかりと視聴された場合、またはユーザーが広告に対してアクションを起こした場合のみ課金される制度となっています。
予算も自分で設定できるため、予想以上の費用がかかってしまうという心配はありません。
また、1日の予算も自分で設定でき、1日1000円から出稿可能となっています。
つまりTrueView広告の出稿には決まった料金はなく、予算に合わせて1日1000円という低予算から出稿できるということです。
また、広告作成にかかる費用については、自社もしくは自らで動画作成できる場合にはもちろんかかりません。
映像制作会社に外注する場合には、イラストや静止画の場合は3万円~10万円前後、ハイクオリティなものになると、20万円~数十万円になることもあるようです。
こだわった動画広告にするにはオプション料金なども必要になるので、求める質や予算に合った映像制作会社を見つけることが重要になってきます。
TrueView広告の成功事例
次にTrueView広告を使った成功事例をいくつかご紹介します。
事業存続の危機からオンライン販売移行の成功
企業認知率の50%をYouTubeから獲得した玩具専門店
アメリカの玩具メーカーであるRokenbok(ロッケンボック)は玩具店の激減により事業が縮小し、存続の危機に陥っていました。
そんなときに見つけたのが、玩具ファンの投稿した動画でした。
そこから動画によって商品の魅力を伝えるという手法が有効であると感じ、動画を用いたマーケティングに興味をもったRokenbokは、YouTubeチャンネルの設立、そしてTrueView広告を使ったマーケティングをはじめました。
するとターゲティングした潜在層のユーザーに動画広告がうまくマッチし、現在ではオンライン販売専門店として成功することができたのです。
さらにRokenbokを認知しているユーザーのおよそ半数がYouTube経路であるという結果がでており、その結果からもこのTrueView広告の効果が伺えます。
参考URLはこちら:http://www.youtube.com/watch?v=8LKVXwU_jlU
ファンの人数があっという間に9倍に
1人ではじめたオンラインセレクトショップ
オンラインセレクトショップModClothは、ファッション好きの女性が1人で立ち上げたセレクトショップです。
自分の持っている服を古着としてオンラインショップで販売しようとしたことがきっかけでした。
マーケティングについて全くの未経験だった彼女は、世界中の人にリーチできる、低予算で始められる、という点に着目し、TrueView広告を活用することにしました。
多くのユーザーにリーチし、そのユーザーからの反応に合わせたマーケティングを行っていくことで、ModClothのファンの数はあっという間に9倍にも増加したのです。
少ない予算でも世界中の人にリーチし、成果をあげることのできるという点は、TrueView広告の特徴とも言えるでしょう。
参考URLはこちら:http://www.youtube.com/watch?v=05HcERLr98Q
認知度増加を目的としたインパクトのある動画で
YouTubeからの新規訪問者59%を獲得
イギリスのWebサービスを提供するGumtreeは求人広告や商品の売買、店舗やサービスの提供などを行っています。
Youtube市場の可能性は大いに感じていましたが、動画でのサービスの紹介に難しさを感じていました。
そこで、まずはサービスの内容を詳しく知ってもらうのではなく、認知度を増加させようと考え、スキップまでの5秒間にインパクト、笑い、分かり易さを詰め込んだ広告を作成しました。
すると新規訪問者の約59%がYoutubeからの流入で獲得することができたのです。
参考URLはこちら:http://www.youtube.com/watch?v=JpyW9VsySWA
TrueView広告の実践方法
それでは出稿手順と設定の方法をご紹介していこうと思います。
①配信する動画をYouTubeにアップロードする
動画広告を出稿するときにはまず、広告用の動画を会社または個人のYouTubeアカウントにアップロードします。
アップロードの際は、全体に公開してしまわないよう注意し、必ず非公開設定になっていることを確認してください。
②Google広告のアカウントにログインする
会社または個人のGoogle広告アカウントにログインします
Google広告の新規アカウント作成はこちら→https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/
③キャンペーンタブから新しいキャンペーンを作成する。
キャンペーンタブの+ボタンから、新しいキャンペーンを作成をクリックします。
④目標設定とキャンペーンタイプの設定をする
項目がいくつかあるので、その項目の中から達成したい目標として1番適切なものを選択します。
キャンペーンタイプは動画を選択します。
また、キャンペーンのサブタイプの選択で掲載したい広告フォーマットを選択します。
⑤予算と配信ネットワークを選択する
予算の項目に1日あたりの広告費の予算を入力し配信ネットワークを選択します。
⑥入札単価を設定する
広告の入札単価を設定します。
⑦動画と配信方法を設定する
動画広告の欄にYouTubeにアップロードした広告用の動画のURLを入力します。
URLを入力すると動画のサムネイルが表示されるので、その中から該当する動画を選択します。
動画を選択すると、動画広告のフォーマットの選択ができるので、掲載する動画のフォーマットを選択します。
選択するとプレビューが表示されます。
最後に、必要事項に漏れがないかを確認し、保存を押します。
手順は以上となります。
ご興味のある方は是非この手順を参考に動画広告の設定を行ってみてはいかがでしょうか。
YouTubeのTrueView広告の特徴と実践方法|まとめ
今回はYouTubeで流れるTrueView広告の特徴とその出稿などの実践方法についてご紹介しました。
TrueView広告はユーザーの興味関心にあわせたターゲティングを行うことができ、なおかつ主に視聴課金とクリック課金であるため、非常に費用対効果に優れていると言えます。
またクリエイティブに自信のある方であれば、スキップできないバンパー広告も効果的かもしれません。
現在日本においてYouTubeユーザーはネット人口の8割以上であると言われています。
若年層が多く利用しているイメージのあるYouTubeですが、若者世代だけでなく、20代~50代でも7割以上の方がYouTubeを利用しているのです。
効果的に多くの人にリーチさせるTrueView広告の市場はこれからより拡大していくと言えるでしょう。
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