PEST分析とは?マーケティングにおける活用法、やり方をご紹介

マクロ環境分析のフレームワークにおけるPEST分析とは?

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  • 公開日2019年8月5日
  • 更新日2019年8月5日

PEST分析という言葉は、マーケティングに携わる方なら一度は耳にしたことがあるかと思いますが、その意味や活用法について正しく理解できていますか?

PEST分析は日々様々な出来事が生じる環境において、マーケティングをより効果的に行なうために必要不可欠な戦略の1つとなります。

そこで今回は、PEST分析の基本概念も含め、そのやり方や活用法について事例も含めて紹介します。

PEST分析の「PEST」概念とは?

ミーティング

PEST分析の「PEST」とは、Politics(政治的要因)、Economy(経済的要因) Society(社会的要因)、Technology(技術的要因)のそれぞれ頭文字を意味しています。

これらの4つの要素は、顧客や消費者の「購買行動や意思決定」や「企業側の商品開発」、「プロモーションの方法」などマーケティングの仕方に多大な影響を与えることから、非常に重要で考慮すべき要素とされています。

PEST分析とは?

PEST分析とは、外的要因となる政治的・経済的・社会的や、技術的要因が現在及び将来において、自社にどのような影響を与えるのかを分析、予測するためのマーケティング手法の1つです。

PEST分析の重要性

PEST分析には、以下の3つの重要性があります。

まず、「市場の動向や動きを正確に捉える」ことや、市場の動向が自社をはじめ消費者に対して「社会全体にどのような影響を与えるのかを把握する」こと、そして日々変わり続ける「社会の中で他社に勝つための戦略を身につける」ということが挙げられます。

PESTのマーケティングにおける主な影響

それではまず、PESTのそれぞれの要素が実際にどのような影響をマーケティングに与えるのか考えていきましょう。

販売に関する法規制や法改正、また税制の変更などの政治的要因は売手側、もしくは市場全体のルールを変えてしまいます。

経済成長や物価・株価の変動など経済的要因は、世の中の景気や経済動向など価値連鎖に影響を与え、人口の増減、社会的事件や流行の変化など社会的要因は生活者、つまり顧客のライフスタイルや意識を変化させます。

そして、技術革新や利用形態の変化など技術的要因は、各企業側の商品開発、生産行程の仕方に影響を与えます。

PEST分析のマーケティングにおけるやり方、活用法

砂漠を歩くラクダ

ここまでPEST分析とは何なのか、その基本概念について説明しました。

それでは実際にマーケティングの現場において、PEST分析を実践する際のやり方、活用法のポイントについて手順を追って紹介します。

やり方①:PEST分析を実施する目的を明確にする

マーケティングの現場においてPEST分析を実践する際に、やり方のポイントとしてまずその目的を明確にする必要があります。

どの企業においても共通するPEST分析の目的として、市場の変化を読むことでビジネスチャンスを生み出すこと、自社にとってのリスクを減らすこと、という2つが主に挙げられます。

各企業によってこの2つ以外にもPEST分析の目的がある場合もあるため、その目的をまず明確にしましょう。

やり方②:「PEST」の情報収集・分類

目的が明確になったらいよいよPEST分析を実践していきます。

まず必要なこととして、「P・E・S・T」それぞれの要因に関する情報を収集し、分かりやすいように分類していきます。

情報収集の仕方としては、新聞やテレビなどのメディアや各事業分野における学会や会合、市場調査レポートなどの公式文書等をうまく活用してきます。

無作為に情報を集めただけでは、それを実際に活かすことが難しくなってしまうため、分かりやすいようにそれぞれ4つの要素ごとに分類していきます。

やり方③:集めた情報の検証、運用

PESTの情報収集、そして分類ができたらいよいよ最終段階に移ります。

最終段階では収集・分類した情報を元にそれらの信憑性・正確性を検証していきます。

そして検証結果から得られた情報が、実際に商品開発や市場調査・宣伝などのマーケティングの現場に活用していきます。

これらの行程をより効率的に行なうためには、あらかじめ市場の動向についてある程度仮説を設定し、情報収集・分類、そして検証する必要があります。

スムーズに仮説を検証してその情報を運用することができれば、優れたマーケティング戦略を立てることができるようになります。

PEST分析の事例

スマホとノート

実際にPEST分析を行なう際には以上の3つのポイントを抑えながら進めていきましょう。

それでは、PEST分析の実際の事例として「児童向けプログラミング教育アプリの開発とマーケティング」という実際の議題について説明するのでぜひ参考にしてください。

児童向けプログラミング教育アプリを想定する場合のPEST分析

まず政治的な要因として、2020年から全国の小学校におけるプログラミング科目の必修化が国会にて閣議決定しました。

経済的な要因から見ると各産業分野におけるIT化が進む中、プログラミングスキルを持つ人材が不足しているため、それらを取得することによって安定した就職・給料が見込めるという背景があります。

社会的な側面から見ると、スマホアプリやビデオゲームなどプログラミングを基盤とするエンターテイメントの拡大が急増しているということが挙げられます。

そして技術的背景には、電子機器に限らず、AIなどの技術によって「モノ」がネットに繋がるという「IoT」という概念により、日常生活が大きく変わりつつあるということが挙げられます。

これらのPEST要素を考慮し、PEST分析を行なうことによって児童向けプログラミング教育アプリの開発が可能になります。

PEST分析のマーケティングについて|まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、PEST分析の意味やマーケティングにおけるやり方、事例について紹介しました。

PEST分析とは、Politics(政治的要因)、Economy(経済的要因) Society(社会的要因)、そしてTechnology(技術的要因)の4つの要因が、自社や消費者にどのような影響を与えるのかを分析することです。

実際にPEST分析を実践する際には、ただ単に情報を集めれば良いというわけではありません。

そのため、以上で紹介したやり方のポイントや事例を参考にしましょう。

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