2018年2月に新しくなったGoogle Search Consoleには、旧Search Consoleの時は出なかったインデックスカバレッジレポートの状況を確認できるようになり、エラーや除外などのステータスを発見できるようになりました。
それと同時に、「なぜエラーが出ているの?」「なにが除外されているの?」といったWEB担当者の方からの疑問が増えるようになりました。
そこで今回は、インデックスカバレッジとは何か、エラーや除外が出た場合の解決法について見ていきましょう。
目次
インデックスカバレッジとは?
そもそもインデックスとは、Googleのクローラーが収集したデータを検索エンジンのデータベースに格納することを表し、カバレッジは、Search Consoleがどれほど状況を把握しているのかという意味を表します。
「インデックスカバレッジ」とは、自社サイトにおいて、インデックスの状態を把握することができるSearch Consoleの機能のことです。
冒頭でも述べましたが、新Search Consoleで確認することができます。
SEO対策を行う上で、自社のWEBページがインデックスしているのかどうかを把握することは必須となるでしょう。
インデックスカバレッジレポートについて
「インデックスカバレッジレポート」とは、ページの削除やサーバーの問題などが原因で、Googleのクローラーが収集できなかったページや、インデックスが除かれているページなどの状況を把握できる画面のことを表します。
インデックスカバレッジレポートは、各ページのURLを制御する設定が有効かどうかを確認するだけではなく、検索結果に表示させたいページがインデックスしているのかを確認することもできるため、定期的に確認するように心掛けましょう。
インデックスカバレッジにおけるステータスの種類
新しくなったGoogle Search Consoleのインデックスカバレッジにおけるステータスは、「エラー、警告、有効、除外」の4つ種類があります。
それでは、インデックスカバレッジレポートにおけるステータスの種類について見ていきましょう。
ステータスその①:「エラー」
ページのインデックスが行われていないということを「エラー」と表します。
エラーの詳細を確認し、ページのインデックスを行うために何らかの対応が必須となります。
ステータスその②:「警告」
ページのインデックスが行われている、もしくは、最近までインデックスが行われていたということを「警告」と表します。
想定しないインデックスが行われている可能性があるため、警告の詳細を確認して場合によっては、対応しなければいけません。
ステータスその③:「有効」
正常にページのインデックスが行われているということを「有効」と表します。
以上4つのステータスに分かれており、「エラー・警告・除外」については、詳細を確認して何らかの対応が必要になる場合があるでしょう。
ステータスその④:「除外」
ページのインデックスが行われていませんが、エラーではないということを「除外」と表します。
何らかの理由で、インデックスが行われる処理の途中段階にある可能性があるため、除外の詳細を確認して対応しなければいけません。
インデックスカバレッジにおけるステータスの対応法
自社のWEBサイトを運営していく上で、先述した何らかの対応が必要になる「エラー・警告・除外」のステータス内容と対応法を知っておく必要があります。
それでは、「エラー・警告・除外」の3つのステータス内容と対応法について見ていきましょう。
エラーステータスの対応について
先述しましたが、エラーステータスにて表示されたページは、インデックスが行われません。
そこで、エラーステータスの内容・対応法について解説します。
リダイレクトエラー
301などのリダイレクトを行った際に発生するエラーです。
エラーが出る原因としては、リダイレクトの繰り返しが長く行われた場合・何度も同じページを呼び戻そうとしている場合・リダイレクト先のURLが無効だった場合などが挙げられます。
リダイレクトエラーが出た場合は、対象のURLを見直さなければいけないでしょう。
サーバーエラー(5XX)
ステータスコードにおける500番~511番でエラーが発生することをサーバーエラーと表します。
サーバーにおいて何らかの不具合があるため、一度サーバーエラーチェックを確認しましょう。
サーバーエラーチェック:https://support.google.com/webmasters/answer/7440203?hl=ja#fixing_server_errors
送信されたURLにnoindexタグが追加されています
サイトマップに送信したWEBページ、または、Googleがインデックスを行ったページに「noindexタグ」があった時、表示されます。
「noindexタグ」が入力されているかを確認し、意図しないページに「noindexタグ」がある場合は、解除が必須となるでしょう。
自社のWEBサイトを長く運用していると「noindexタグ」の入力を忘れる場合があるため、注意しておきたいエラー項目の1つです。
送信されたURLはソフト404エラーのようです
404エラーは、WEBサイトに存在しないページのことです。
WEBサイトに存在しないページのインデックスが行われているという状態は、サイトとって良い状態とは言えません。
存在しないページは、インデックスが行われないようにシステムの設定を行いましょう。
警告ステータスの対応について
先述しましたが、警告ステータスは予期せぬインデックスが行われている可能性があるため、警告の詳細を確認して対応しなければいけないでしょう。
それでは、警告ステータスの内容・対応法について解説します。
「robots.txt」によりブロックされましたが、インデックスに登録しました
「robots.txt」で、WEBページを意図的にブロックしているのにも関わらず、Googleのクローラーにインデックスされた場合に表示されます。
基本的にはGoogleのクローラーは、「robots.txt」の効果を反映しますが、他のユーザーからリンクを受けていると、適用外になる場合があります。
このようなステータスの対応法としては「noindex」タグを利用する、もしくは、アクセスを制限する方法が最適となるでしょう。
除外ステータスの対応について
先述しましたが、除外ステータスは、何かの理由でインデックスが行われる処理の途中段階にある可能性があるため、除外の詳細を確認し場合によっては、対応する必要があります。
それでは、除外ステータス内容・対応法について解説します。
ページにリダイレクトがあります
意図的にリダイレクト設定を行っている際に、表示されるステータスです。
この内容については、任意で行っているケースが多いため特に対応する必要はないですが、チェックは怠らず行いましょう。
代替ページ(適切なcanonicalタグあり)
別のページと重複し、同じ内容でインデックスを行うことを制御する際に、表示するステータスです。
このステータスは、適正なcanonicalタグを発見し、正規のページとしてインデックス処理を行っているため、特に対応するために何かを行う必要はありません。
見つかりませんでした(404)
Googleのクローラーにはインデックス済みでWEBページがなくなってしまった際に、表示されるエラーです。
意図的に除外している場合は修正する必要はありませんが、ページを統合する場合は301リダイレクトを行っておくと良いでしょう。
修正が終えたら「修正を検証」しよう
以上で紹介した「エラー・警告・除外」表示内容を確認して修正が終えたら、詳細の一覧ページの「修正を検証」ボタンを押しましょう。
その後、Google Search Consoleから修正の検証が始まったというメールが届き、1週間~2週間後に検証終了メールが届きます。
インデックスカバレッジのステータスを確認し、修正を行ったステータスが「合格」と表示されていれば、修正完了となります。
「合格」以外に「不合格」や「その他」のステータスが表示された際は、再度見直しを行い、修正を検証する必要があるでしょう。
Google Search Consoleからのメッセージ
Google Search Consoleから、「インデックスカバレッジの問題が新たに発見されました」というようなメールが届く場合があります。
インデックスに関する問題が起きた際にGoogleが知らせてくれ、その内容の中には、検索順位に影響する場合もあるためインデックスレポートのステータスを確認しましょう。
「エラー・警告・除外」といったステータスが表示されている場合は、詳細を確認し以上で紹介した対応法を参考に修正する必要があります。
インデックスカバレッジの対応|まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、インデックスカバレッジとは何か?エラーや除外が出た時の解決法について解説しました。
Google Search Consoleを活用することで、Google検索においての情報や自社のサイト状況においての情報を取得することができ、その情報の中には、自社のサイト改善へのヒントを発見することができます。
サイトがどのようなエラーが発生し、どのような対応を行えば良いのか迷ってしまうWEB担当者の方は、今回紹介したステータス内容と対応法を参考に、自社のWEBサイトの運営を行いましょう。
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