ザイオンス効果とは?マーケティングにおける使い方もご紹介

人やモノに接する回数が多い程、好印象を抱くザイオンス効果とは?

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  • 公開日2019年7月10日
  • 更新日2019年7月10日

普段、毎日のように目にするものに関して皆さんは、どのような印象を持っていますか?

ザイオンス効果は、人やモノに対する印象に大きな影響を与える心理学的現象の1つです。

そこで、「ザイオンス効果とは?」「どのような影響があるの?」という方に、ザイオンス効果の原理やデメリット・マーケティングにおける使い方・注意点について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ザイオンス効果とは?

ビジネスマン

ザイオンス効果とは、人やモノに何度も繰り返し見たり触れたりすることによって、対象の印象が良くなる心理学的現象を意味します。

ザイオンス効果を提唱したアメリカの社会心理学者ロバート・ボレスワフ・ザイオンスの名前をそのまま取って名付けられました。

みなさんも日常生活の中で、「この人ちょっと苦手かも・・・」と思っていた場合でも、職場や学校で何度も会う内に友達になったという経験はありませんか?

このように対象となる人やモノと繰り返し接触することで、関心や好感度を高める心理的現象をザイオンス効果と言います。

ザイオンス効果の原理

それではなぜ、人やモノと繰り返し接触することによって、対象の関心や好感度が高まるのでしょうか?

ザイオンス効果は「単純接触の原理」とも呼ばれ、その原理には諸説あるものの、ザイオンス効果が作用する主な理由としては「信頼感」と「愛着」が挙げられます。

人は誰でも今まで会ったことのない人や初めて目にするモノに対して、好奇心と同時に不安感や不信感を感じます。

そのモノや人に対する情報が少ないため、対象に100%の信頼感を感じることは不可能と言えます。

しかし、日を重ねるごとに何度も接触することによって対象について知ることができ、それが信頼感や最終的に愛着へとつながるのです。

ザイオンス効果は無意識な心理学的現象で、接触する時間より接触する回数の方がより大きな心理的影響を与えるということを1968年に発表したザイオンスの論文「Zajoc」によって明らかになっています。

ザイオンス効果のデメリット

ザイオンス効果は誰もが当てはまる心理学的現象というわけではなく、単純接触を繰り返すことによって、逆に悪い印象を与えてしまうこともあります。

ザイオンス効果はしばしば恋愛心理学にも活用され、好きな人に告白し一度断られても何回も告白し続けることによって、承諾が貰えるという効果があります。

しかし、ザイオンス効果のある実験において、印象に影響があるのは10回がピークであるとされていることから、10回の告白に失敗した後、更に告白し続けてしまうとその人の印象や好感度は、右肩下がりになるため注意が必要となるでしょう。

マーケティングにおけるザイオンス効果の使い方とは?

食べ物

先程、例を挙げたようにザイオンス効果は恋愛や日常生活のあらゆる場面で作用しますが、最も活用されているのは、ビジネスの場面です。

ここではビジネスの場面において、効果的に集客や収益を見込むためのザイオンス効果の使い方について紹介します。

使い方①:営業

マーケティングにおけるザイオンス効果は、営業の場面でよく使われます。

ザイオンス効果を知っている営業マンは、一般宅に営業に回る際、初回の訪問からいきなり商品を売ろうとはしません。

顧客にとってはいきなり全く知らない人が、一方的に商品を勧めてきた場合、不信感の方が大きくなりますよね。

そのため営業マンは、最初の複数回の訪問の際は雑談や商品の説明だけに留め、顧客が営業マンや商品そのものに対して、興味や信頼感を感じ始めたタイミングで実際に営業業務を行うのです。

また、一度商品を購入してもらった後に、例え何も用事がない場合でもその顧客に顔見せすることによって長期的な信頼関係の維持が可能になるでしょう。

使い方②:テレビCM

ザイオンス効果は、普段私達が何気なく目にしているテレビCMにも活用されています。

企業によってより効果的なザイオンス効果を見込むために、短期間に集中して同じテレビCMを流し商品のプロモーションをする場合があります。

テレビ画面を通しての間接的な接触になりますが、顧客と商品を短期間に複数回接触させることによって商品に対する好印象を与えることができます。

一旦顧客の信頼や愛着を獲得することができれば、その後テレビCMのプロモーションをストップしたとしても、継続してザイオンス効果を見込むことができるでしょう。

使い方③:メルマガやダイレクトメッセージ

ザイオンス効果は、WEBマーケティングの分野においても幅広く活用されており、その代表例がメルマガとなります。

例えばネットショッピングをする際に、通常アカウント登録をしてから商品を購入することになりますが、商品購入後に決済報告や発送状況の通知、また、他の商品に関するプロモーションをメルマガやダイレクトメッセージを複数回に渡って送信することによって、同じくザイオンス効果を見込むことができます。

このようにWEBマーケティングにおいて、メルマガやダイレクトメッセージを用いて実践する際には通知する期間の幅やタイミングというのがより重要視されます。

そのため、企業業側は顧客の注意や関心を維持するためも、適切な頻度、タイミングでメルマガやダイレクトメッセージを送る必要があるでしょう。

ザイオンス効果を使う際の注意点

森

先程も述べたとおり、ザイオンス効果は誰にでも作用するわけではなく、返って悪い印象を与えてしまうことがあるため活用する際には注意が必要です。

また、ザイオンス効果は「嫌い」が「好き」になる心理学的現象ではないため、ファーストコンタクトの時点で対象に嫌悪感がある場合にはザイオンス効果を見込むことはできません。

これらの注意点を踏まえた上でマーケティングを行う際に適切に、効率よく使用しましょう。

マーケティングにおけるザイオンス効果の使い方まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、ザイオンス効果の意味やマーケティングの現場における使い方について紹介しました。

ザイオンス効果とは、単純接触を重ねることによって対象の印象について良い影響を与える心理学的現象の1つです。

ザイオンス効果をうまく利用すればマーケティングの現場においてより効果的な集客を見込むことが可能です。

しかし、必ずしもすべての人に作用するわけではなく、逆に悪い印象を与えてしまうこともあるため、実際に使用する際には、先述した注意点を踏まえた上で正しく活用しましょう。

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